彬義ワールド 公園 大人篇38
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2016.12/01 (Thu)

公園 大人篇38

Part.38

フロントにいる顔馴染みになったフロント担当者に軽く挨拶し、加賀はエレベーターへ直行する。
カードキーで地下に降りる。
既に、車の前に護が立って待っている。

昼とはまた違う服に着替えている。
合理化の名の下にか、廃れているクラシカルな服装が護に良く似合う。
貴族的な優美さが立ち居振る舞いに表れており、それに服装が違和感なく馴染み溶け込む。
どんな服を着ていても自由なのも現代の風潮だ。
中世の貴族や海外の正式なパーティーで見られるようなフリルブラウスに光沢のあるシルバー色の上下だ。
背広というには立体的なカットのジャケットスーツだ。

護はランチタイムに加賀が自身の悪戯に怒ってないと確認済みの安心感で駆け寄ってくる。
無心に信じられれば、加賀は僅かに残していた狭量さも霧散する。
顔には出ず、加賀は護を受け止める。
「アポ取れたで」
護が少し得意げに報告する。
集中すると、集中前のことが吹っ飛んでしまうので小さな出来事でも護には相当な負担なことがあった。
車に滑り込み護がカーナビに行き先をインプットする。
こんな手の込んだ衣装を仕立てる仕立て屋は都心の一等地にあるのかと思っていたら、都下の山間にあるようだ。
行ったことあるのか?
いつもは出張、しばらく出てこれないから来てくださいと言われた
急に言われれば、予定もあるだろう。よくぞ来て良いと言ってくれたものだ。
帰宅の通勤ラッシュに巻き込まれ、渋滞にハマる。
護は加賀とのドライブに時間が長引くのも気にせず、ご機嫌麗しい。
加賀も同乗者が楽しそうなので運転が楽だ。
一時間弱で着けるところに、四十分ロスして着いた。
こじゃれた洋館を想像していたら、藁葺きの古民家だ。
打ち込まれた住所は間違いない。


12/22





12.1元ぶろぐ
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