彬義ワールド 公園 大人篇26
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2016.11/21 (Mon)

公園 大人篇26

Part.26

「上手いね」
護は慣れた手つきで大皿に料理を盛り付けている加賀の手元をじっと見ている。
「バイトもしてたし」
「 ! 料理できはるん?」
「一人暮らしだから簡単なものなら」
「そうなんや」
護は小首を傾げ考え込む。
頭の中は音でいっぱいで食べることに興味はない。
加賀が食べているとこを観るのは好きだ。

テーブルに並んだ料理も幸せな感じがした。
大皿に盛られた料理と、取り分け皿が並ぶ。
冷蔵庫に並ぶワインセラーからシャンパンを出した。
「シャンパンで良い?」
加賀は頷いた。
イタリアンならシャンパンやワインが合う。
護が慣れた動作で開栓する。

シャンパングラスに白のシャンパンを注ぐ。
取り分けなければこれ幸いと護が手をつけないのをわかって加賀は護に前菜を取り分ける。
あからさまに厭な顔をする。
素知らぬ顔で加賀は護の前に皿を置いた。
フォークも置く。

加賀は自身の皿にも取り分け食べ始める。
シャンパンはスッキリしたもので料理に良く合う。
不承不承だが皿に乗せられると護は少しは口にする。
加賀は護の話しに耳を傾ける。
やわらかな京言葉で護はあれこれと興味の趣くままに話題を振る。
耳にやさしい護の声音が加賀の気分を穏やかにする。
豊かな表情で護は加賀との会話を楽しむ。

護は課題があり、食後はそれをやらなきゃならいと言う。
「さっきの続きか?」
「ん?あれはちゃう‥ぁ んぅ そうそう」
なんだか歯に衣をかけたような返答だが、加賀は気にしなかった。
護の勉強の管理をしている訳じゃない。

眠れないという護に一肌脱いでるに過ぎない。
多少は起床時間が遅くてもいいかもしれないが。
八時半から遅くとも四十五分までには出社してないとならない。
浴室を確認すると、使い方はわかる。
護が課題をしている間に汗を流し、着替え、キッチンで寝酒を用意した。
ホテル仕様の用意なのか、護が用意しているのか。
あるものは好きに使ってくれと護に何度も言われていた。
言葉に従い遠慮なく使わせてもらう。
遠慮して居づらくなっていたら意味がない。

加賀は机に向かっている護にホットレモンのマグカップを置いた。
「なにこれ 良い香り んまい」
「レモンと蜂蜜」
ビタミンと蜂蜜の甘さが頭をリフレッシュさせてくれる。
「ありがと もうちょっとやねん」
なるほどこれが不眠の原因かと思う。
加賀は自身は勉強はなおざりにしてしまったが、運動はやれるだけやった。
それでものにならなかったが、後悔はしてない。
なんでも根を詰められるものがある時は心行くまですべきだと思っている。
「先に休んでいいかな」
「当たり前やがな、先に休んでてな、後から寝せてもらう時起こしたらごめんな」
「それは構わない。たぶん寝てたら起きないと思う」
「ん、そう思う 着替えさしたとき起きひんかったもん」
護は愉しそうに笑う。
「眠りが深いタイプらしい。」
「うらやましいわ」
加賀は笑い、話を切り上げベッドに近づいた。
ダブルに近いサイズがある。
もう一度寝ているベッドに腰かけた。

手にしていた文庫を読み、ヘッドサイドのテーブルに置いた寝酒を呑む。
待ちきれず加賀は、しばらくして横になる。


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11/21元ブログ
ルーツPart.17をアップしました~
大人篇のかなり下にあります。
11/8 あ 下書きを外してない。
            はずしてきましたッ
上の日付マークで飛ぶか
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告知する場所がある意味ここしかない状況でリハビリとして開始した新作
書き始めて今までと違う手ごたえはあるものの、まだまだ自分に不安もあります。
そんな中でカウンターがとても励みになっております。
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